第49話 会社経営のベース・要素について(2)

みなさん、こんにちは。株式会社Cozy Consulting 代取の坂口です。

今回が、第49回目のコラムになります。

第49話は、「会社経営のベース・要素について(2)」いう話です。前回48話の続きです。

この1年間、平均2か月に1回のペースでセミナーを開催してきました。

不動産会社の社長の方々に、不動産ビジネスで成功する秘訣や銀行と地引における基本的な考え方、銀行を味方につける方法などを話してきました。

社長が「成し遂げたい会社の姿、なるべきだと思う会社の姿」を実現させるためには、前回、経営理念が必要だと申し上げました。

社長の強い思いが社員に伝わり、会社が一丸となって理想の姿に近づいていく必要があります。

然し、経営理念は非常に抽象的な考え方を示すものなので、実務としての手触り感で戦略・手段に落としていくには、ややかけ離れ手段に落とし込みにくいものです。

そこで、必要となるのが、現状の姿から理想の姿に到達すための中継地点の設定が必要になります。一足飛びに理想の姿にはなれません。

この中継地点が、「目標」です。世間では「経営計画書」と呼ばれてるものです。単年度、中期(3年から5年)、長期(10年)と3つあります。近年、経済状況の変化のスピードが速いため多くの企業では、単年度目標を重視し中期・長期の目標を設定しない企業も増えてきました。

私が以前勤務していた会社では、「組織業績目標」と呼んでいました。

個人的には、単年度目標と理想の姿を実現する長期目標の2つの目標があれば、会社経営は可能だと考えています。理想の姿とそこまで行くための目標を毎年積み上げていく、この2本立てで会社経営を行うことで、効果的な経営が可能と思います。

コンサルティングでは、

  ①「経営理念」の策定、

  ② 経営理念を成就させるための「単年度経営計画」の策定、

  ③ 経営計画を達成するための「戦略=手段の検討と具体的行動計画、実践のモニタリングの仕組みの策定」等、

をお手伝いしています。中小企業で①、②、③を機能させて会社経営されている企業は少ないです。

この仕組みが会社に根付けば、業績は飛躍的に向上しますし、中間管理職と若手社員の双方が成長します。管理職は管理職らしくなります。若手社員も辞め難くなります。

上場企業では普通に実行されているこの仕組みを不動産ビジネスを展開されている中小企業に導入すれば、会社経営を社長が目指す理想の姿に計画的に近づけることが可能となります。

現在、2社の会社にこの仕組み導入をお手伝いしています。不動産ビジネスではどこの会社も仕入れや販売の手法は似ていると考えます。多くの会社では大きな差はなく、社員の個人能力に頼り、「獣道の道なり経営」の域内で経営されていると考えています。

営業情報をいかに効率的にモニタリングし成果に結びつけていくか、そこに日々の創意工夫と改善活動の練り上げによって、競合他社との圧倒的な差をつけられる要素が隠れています。

今後もセミナーを通じて、不動産ビジネスを展開される企業が、

・社長が目指す理想の会社の姿を成就させるために、

・中継地点としての目標設定のやり方、

・設定した複数の目標の達成を実現する具体的な戦略=手段の設定・具体的行動計画、

モニタリングの仕組み導入の概要等を、

説明していきたいと考えます。

今日はここまでにしておきます。

最後までお読み頂いて、ありがとうございました。