第48話 会社経営のベース・要素について(あくまでも私見)

みなさん、こんにちは。株式会社Cozy Consulting 代取の坂口です。

今回が、第48回目のコラムになります。

第48話は、「会社経営のベース・要素について」いう話です。

このコラムを始めてほぼ1年が経過しました。同時に同じこの1年間で平均2か月に1回ペースでセミナーも開催してきました。不動産会社の社長の方々に、不動産ビジネスで成功する秘訣や銀行取引における基本的な考え方、銀行を味方につける方法などを話してきました。

コンサルティング契約に進展する場合もあれば、セミナーまでの関係の方もいらっしゃいました。

これまで接してきた社長の方々は、今の経営を更に向上させるためには何をしたらよいのか、日ごろから課題意識をもって経営されている前向きな方々でした。

総じて、具体的な業績向上の打ち手や行動ベースの施策で何か上手な方法がないかを見つけに来られた方々が多いような気がしました。勉強熱心な方が多かったです。

 私の個人的意見ですが、“やる気のある経営に積極的な経営者”が、以下の視点を明確にして、経営をされれば、会社の業績は飛躍的に向上するのではないかと考えています。

“何のために”会社を経営されているのか?

“何を目指して”経営されているのか?

“どのような未来の姿になりたい”のか、あるいは、

“どのような未来の姿になるべきだ”と考えていらっしゃるのか、

会社経営の「目的」を社長が社員や世間にもっと説明していけばよいのではないかということです。

一般的にはいわゆる「経営理念」とか、「Mission」「Vison」とか言われているものです。

会社のHPには「経営理念」を掲載されて強調されている会社はありますが、中小企業の場合、まだまだ少ないと感じます。

「経営理念」だけで経営はできないという社長もいらっしゃるかもしれませんが、会社の背骨になるしっかりとした会社経営の目的・考え方を明確にうち・外に向かって表明することは大事だと考えます。

競合他社との明確な差別化を図る1つの施策になると考えます。

経営理念そのものはかなり抽象的になると思いますが、経営理念は、社員が現場の目の前の仕事に取組む時に、“何のためにこの仕事に取組んでいるのか?”の明確な答え・根拠になります。

社員が経営理念に共感して、目の前の仕事をやることの明確な根拠を認識できれば、少々しんどくても“経営理念の成就に貢献している”と感じとれれば、前向きに自分事として仕事に取組むことができると思います。

不動産ビジネスにおいては、仕入れや販売の業務の進め方・やり方は概ねどの会社も同じで、即効性のある効果が出るやり方や奇をてらった珍しい方法論を見つけるのは難しいと思います。仮にあってもすぐにマネされて、効果は時間の経過とともに薄れます。

最近で言えば、自宅のリースバックという手法の仕入れの方法などが該当するかと考えます。

ですので、現場の実務に携わる社員が、経営理念に共感して、仕事に積極的に取組めば、打ち手の行動が磨き上げられ練り上げられていき、会社の強みになっていくことが大事だと考えます。

経営理念の成就には、手段としての行動ベースの戦略だけでは成就できません。そこにはもう一つの要素があります。その話は、また次回にしたいと考えます。

今日はここまでにしておきます。

最後までお読み頂いて、ありがとうございました。