みなさん、こんにちは。株式会社Cozy Consulting 代取の坂口です。
今回が、第53回目のコラムになります。
第53話は、「最近の新築戸建ての売れ行き状況」いう話です。
弊社のクライアント先が所有する都内の土地の販売にあたり、いくつかの新築建売の業者さんと接触した時の話を紹介します。複数の業者さんから聴取できた内容をまとめてお話しします。
この4月以降、極端に新築戸建ての販売は不振だそうです。物件が売れませんので、新たな土地の仕入れは慎重にならざるを得ず、中小の業者は経営そのものがしんどくなる可能性があるとのこと。
物件が売れませんので、銀行の仕入れ資金の融資姿勢は既に厳しくなっている。今融資している物件が売れないと次の融資がおりないとか、今までは担保を取らなかったが、仮登記をつけたり本登記の根抵当権を設定したりしている。
金利も今まで見たいな低金利の提示はなく、それなりのコストの金利設定を求めてきていると。
今まで金融はじゃぶじゃぶで比較的容易に銀行調達は可能だったが、今後はそうはいかなくなると。銀行は引くのは早いので・・・・。
値引き販売せざるを得ず、利益率も悪化、赤字になろうものなら本業赤字ですから銀行取引に多大な影響を与えます。
今までの令和不動産バブルで経営環境が良かったものの、今後の金利上昇を踏まえれば、住宅ローン金利の上昇、法人の事業資金金利の上昇も懸念され、不動産マーケットはかなり冷え込むのではないかとのこと。
バブル崩壊後やリーマンショック後の不動産マーケット縮小時の経営環境を経験された経営者は、金融が縮小し銀行取引に苦労された経験をお持ちです。
然し、そのような経験を持たない経営者は相当苦労するのではないか、事業継続が困難になるのではないかという意見もありました。
高額物件をペアローンで最大限借入している事例も多くあります。今後の金利上昇で持ちきれなくなった顧客が手放す機会も増えるだろうと思います。そうなるとマーケットに物件が多く出回り、余計に価格の引き下げ局面があるかもしれません。
不動産マーケットの今後の動向には、明るい材料は少ないと感じました。売れる物件は早く打って、市場で下がった物件を厳選して仕入れていく必要があると感じます。
銀行との付合い方も大事です。このようなしんどい時期こそどの銀行を信頼していいのかどうか、どこの銀行と付き合うべきなのか判別できる時期になると思います。
今日は、ここまでにしておきます。
最後までお読み頂いて、ありがとうございました。