第30話 銀行が嫌がること

みなさん、こんにちは。株式会社Cozy Consulting 代取の坂口です。

今回が、第30回目のコラムになります。

第30話は、「銀行が嫌がること」について、話をしたいと思います。

12月になり忘年会シーズンとなりました。私は先日そこそこ儲かっている不動産会社の社長と忘年会を開きました。そこでこんな質問を受けました。

「坂口先生、9月決算でそこそこ利益があがることが事前に分かったので、節税対策で高級外車を買ったんです。

さすがに乗り心地がよくて、個人でもほしくなり、銀行から運転資金名目で会社が融資を受けて、そのお金で個人で別の高級外車を買ったんです。

つい最近、それが銀行に知れてめちゃめくちゃ怒られてお金を返してくれと言われてるんです。お金に色はないし、何で銀行はそんなこと言うのですかね?教えてください・」と・・・

なかなか厳しい話ですね。そりゃ銀行は怒りますね!と思いましたし、その銀行はまともな銀行だと感じました。社長には、以下のように説明しました。

「法人の節税対策で高級外車を買うのは、社長がそう判断されたのであれば、何にも言いません。然し、節税対策で高級外車を買っても節税にはなりませんよ。

新車の場合、6年で減価償却していって損金になるということにすぎません。車を購入するのにその分キャッシュアウトしますし、会社の手元現預金が減るので事業に少なからず悪い影響を与えます。正しい節税対策とは言えないですね。

更にもっとまずいのは、法人で運転資金を借りてそのお金を社長個人に転貸し、そのお金を使って高級外車を買ったことです。銀行から見れば完全な「資金使途違反」です。貸金稟議を書いて決裁を取るための手続きをした担当者・課長・支店長の顔は丸つぶれです。

せっかく御社の事業発展のためにお金を活用してもらおうと応援したのに、融資金の使い道が全く別のことに使われ、それが敢えて言えば社長個人の見栄を満たすために高級外車に変わったとなれば、そりぁ銀行は怒るでしょう。

「資金使途違反」は銀行から見れば重大な条件違反で、御社及び社長は信用できない会社・人物だという評価になりますよ。即刻、外車を売却し社長個人から会社にお金を返し、いったんは銀行に返済した方がよいと思います。早く実行された方がいいですね。そうしないと次の融資が受けられなくなりますよ。非常にまずいです」と助言。

社長は、不動産会社を創業し必死に働いて会社を大きくしてこられた苦労人です。会社が大きくなれば、獣道を走る中で勝ち筋のビジネスを発見されると思います。

いつまでも獣道を必死に走るだけではなく、勝ち筋のビジネスを従業員に教えてさらに会社を大きくしていく過程に入っておられます。

この時期に入ると銀行等の金融機関からいかに円滑に資金を引っ張り、更なる事業拡大に活用できるかが鍵です。銀行との付合い方も慣れていかねばなりません。銀行に嫌われないように銀行が味方してくれる関係を作っていく必要があるのです。

社長には、銀行が嫌がる代表的な5つのケースをざっくり説明して、理解頂きました。飲みの席なのでどれくらい心に響いたかはわかりません。

次回、お会いする時に真面目に話をし、ご興味があれば弊社のコンサルを受講いただき正しい銀行との付合い方、銀行に好かれる会社になるためのポイントをお話しその仕組み作りの話をしたいと考えています。

これから会社を大きく成長させ次のステージにいくためには、事業資金の仕入れ先である金融機関とどう付き合うかは非常に大事です。銀行から借りるお金には「イロ」があるのです。そのあたりをご認識できるようになられたらいいと思います。

今日はこの辺で終わります。