第68話 銀行から貸出のセールスを受けたら?

みなさん、こんにちは。株式会社Cozy Consulting 代取の坂口です。

今回が、第68回目のコラムになります。

第68話は、「銀行から貸出のセールスを受けたら?(どうする)」いう話です。

弊社のクライアント先が取引銀行から、マル保(保証協会保証付き融資)で、20M、期間7年で2%を切る水準での融資のセールスがありました。銀行からの足の長い長期資金で借入調達のセールスで、日頃の銀行との関係作りが功を奏した話です。

東京都信用保証協会の保証付き融資は、HPを見ると様々なラインナップがあり、条件さえ充足すれば、借入調達は可能です。売上高10億円未満の、シーズ、スモール、グローの段階の企業は、活用されることをお薦めします。

一旦、借入ができると、返済実績を積み重ねることで銀行のみならず保証協会への信用づくりができます。1年も遅滞なく返済を継続していけば、銀行や保証協会は信用できる先とみなして、更なる貸増セールスをしてきます。延滞がないことがポイントです。

弊社のクライアントも1年以上借入金返済は遅滞なく履行されてきています。

7年の実質長期運転資金ですから、はっきりいってもらったようなものです。金利や保証料の負担はありますが、保険料コストだと思えば安いものです。しかも、無担保です。資金繰りに大きく貢献します。

業績は順調ですし、銀行への信用造りも着々と進んでいて、マル保借入と言いても主力銀行の借入残高が増えてくれば、準主力以下の銀行も追随して、プロパーで融資してくるものと思われます。

金利上昇や不動産ビジネスでは物件の売れ行きが鈍化しています。これから銀行の不動産会社への貸出は2極化していくでしょう。引き続き貸増する取引先と、回収方針の取引先に選別されるでしょう。これまで何回も繰り返されてきました。

回収方針となると、銀行はなんやかんやで新たな借入には応じてくれません。保全BS(担保額-貸出額<0)がマイナスならば、まずは元金の返済を迫ってきます。保全BSがプラスに転じると今度は金利引き上げにドライブがかかります。これが一般的な銀行の折衝手法です。

ご自分の会社はいかがでしょうか?仮にそうのような銀行の交渉手法があっても対策はできます。弊社のコンサルティングで説明し対策を講じて頂いています。

9月は不動産会社も銀行も、締めの月に当たり業績数値を仕上げることに必死です。今のタイミングで銀行に貸出のセールスを受けたらラッキーです。御社は銀行の融資先として良好な先として位置付けられています。条件次第ですが、まずは借入して銀行にカシを作りましょう。

今日はここまでにしておきます。

最後までお読み頂いて、ありがとうございました。