みなさん、こんにちは。株式会社Cozy Consulting 代取の坂口です。
今回が、第16回目のコラムになります。
第16話は、最近の戸建市場の話です。
最近、面談した不動産仲介業の社長から出た話を紹介します。
「9月は戸建開発業者の決算や中間決算で、戸建ての値引きに応じてもらって、取引件数、金額とも増えるのですが、今期は殆ど応じてもらえない」ですよとのこと。
どうやら戸建の販売状況が悪いらしく、値引きに応じてくれない、利益を確保することを優先しているとのことでした。
物の値段やガソリン価格が上がる一方、給与はまだまだ上がらず戸建の購入を控える動きがマーケットで顕著になってきている。
中小の戸建開発業者の中には、経営が厳しくなり倒産するところも出てくるのではないか。
そうなると新築戸建販売を主力とする中小の不動産業者も厳しくなるのではないか、
そういう雰囲気が不動産業者の間では出てきているとのこと。
中小の戸建開発業者からは、最近、銀行の融資姿勢が厳しくなり、ちょっと滞留在庫があるとそれが販売できるまで、新規の融資を見合わせたりしている情報も出てきている。
マーケットが一旦冷え込むと、今まで順調に販売できていた不動産がぱったり売れなくなります。
戸建業者の場合、土地資金を銀行から借入し、建物を建て半年くらいで売り切り土地及び建物資材・労務コストを回収、利益を出すビジネスモデルです。
回転している間はいいのですが、その流れがどこかでつまり止まってしまうと、資金が回らなくなる可能性があります。
資金が回らないと、仕入れ先への決済や銀行の借入返済が滞る懸念が出てきます。
銀行の借入返済が滞ると追加融資は望めなくなります。支払手形が決済できないと2回目不渡りで銀行取引停止処分で倒産します。
物価上昇の悪影響がじわじわ浸透してきている感想を持ちました。
当面はマーケットの動向を注視するため、現場で実務に当たっている不動産会社の経営者の方々と接する機会を多く持っていきたいと感じました。
新築マンションの実需販売にどのような影響が出てきたいるのか、リノベーションした中古マンションへの影響はどうなのかも、探っていきたいと思います。
そこから得られる情報があれば、コラムでいち早く紹介していこうと思います。
今後、このマーケットの話は続けていきます。それでは。。。。