第14話 堅実に成長・上場会社が出資・不動産会社の話

みなさん、こんにちは。株式会社Cozy Consulting 代取の坂口です。

今回から毎週火曜日にコラムを発信していきたいと思います。みなさん、よろしくお願いいたします。

第14話は、びっくりするほど成長されたある不動産会社の話です。

不動産ビジネスコンサルタントの仕事を始めて、銀行在職中時代に取引のあった不動産会社の社長にあいさつ回りをしています。

今回、紹介するのはその中のある会社の話です。

当時は、売上40億円くらいの中古不動産の売買業の会社でした。

そのころから、この会社すごいなぁと感じていたのは、社員全員に宅建士の資格習得を奨励されていて、その研修制度や資格取得のための費用補助の制度がかなり充実されている会社でした。

会社の入り口に宅建士の有資格者の氏名が表記されていました。社長からは、営業以外の社員を含めて全社員の90%が有資格者と言われていました。

社員には、責任を持った仕事をしてもらいたい、そのためには資格を持ってもらいたいとする社長の方針・思いが表れていました。

また、財務の特徴としては在庫回転期間が短く、短いもので3か月、長くても半年以内を方針とされ、その水準を守る経営をされていました。

かといって利益を吐き出して早く売るわけでもなく、業界平均以上の利益は確保されていました。

在庫回転期間が短いので、銀行から見ると固定化した在庫がなく、資金の回転が順調に回っている会社として評価していました。

当時、社長からは在庫長期化回避を実現する仕組みがあり、その内容を教えて頂いていました。

同社には銀行内部で実施しているような案件モニタリング手法と似ている仕組みがあったのです。

このように案件進捗をモニタリングすれば、長期在庫は一目でわかり、原因が何なのか、対策はどのようにしたらよいのかが、社員、管理職、社長が比較的早い段階で気づき、対応できるなぁと感心しました。

久々に社長にお会いしいろいろ話をさせて頂きました。

全社員の宅建士資格を有する方針と、在庫販売の案件モニタリング手法は今でも活用されており、会社の売上規模は当時の5倍強になっていました。これはすごいことです。

BS、PLはさすがに見せて頂いておりませんが、社内の雰囲気は当時と変化なく、財務内容はより良い内容になられて、自己資本の積み上がりもハンパないのだろうと感じられました。

HPをみると大手の上場会社が出資し資本参加されていています。

社長からは、外部資本の資本参加により調達面の不安はなくなり潤沢な資金で思うような経営がよりできるようになったとおっしゃられていました。

中小の不動産会社で事業資金の調達面の不安がなくなったということは、すごいことです。

やはり、しっかりとした競争戦略を持ちそれを磨き上げ、競合他社との差別化を図ることで、今日の姿になられていると感じた次第です。

但し、この会社の戦略を自社でやろうとしてもうまくいく確率は極めて低いです。

その実施・組織への定着化にはにはコツ、ノウハウがあります。単にマネしてもその会社は組織がボロボロになり、マネしないほうがよかったと思うと思います。

その辺の話は弊社のセミナーで一部説明しております。

酷暑が続きますが、皆さま、ご自愛くださいませ。

これからも、優れた戦略を持つ不動産会社の事例を紹介していきたいと思います。