第71話 経営理念の設定は大事

みなさん、こんにちは。株式会社Cozy Consulting 代取の坂口です。

今回が、第71回目のコラムになります。

第71話は、「経営理念の設定は大事」と言う話です。

弊社のクライアント先に銀行調達の円滑化・最適化をコンサルティングしています。銀行とのコミュニケ-ション作りの一環で、銀行と定期的に面談を持つのですがその際に使用する帳票をご説明しています。

その使用するツールの中の書面の一部に、「自社の経営理念(ミッション、ビジョン)を明確に簡潔に言語化する」項目があります。日本の中小企業の8割は、経営理念を言語化していません。業績至上主義で日々の営業に熱心に取り組まれていますが、何の目的で会社経営しているのか?が抜け落ちています。

HPを持つ会社にも、殆どの会社で経営理念の記述はないのが普通です。たとえあったとしても、社長が本当に真剣に考えて言語化したモノかと思うような内容のものが多いと感じます。

自社の会社の存在意義、使命感、にあたる部分がミッションに該当します。
どのような将来的な姿を目指すのか?あるべき姿はどういう姿か?などがビジョンになります。

クライアント先の社長は、いままでそんなこと考えたこともなかったという感想でした。何のために会社を経営しているのですか?会社経営の目的は何ですか?会社を将来的にどういう姿にしたいのですか?会社のあるべき姿はどうゆう姿ですか?という質問に、絶句されていました。

普通の中小企業は道なり経営で、とにかく儲ければいいという考えの経営が多いものです。何のために会社経営をしているのか?会社経営の目的を設定することは非常に大事です。儲ければいいというスタンスだけではたとえうまく行っても、人はついてこないでしょう。常にインセンティブが必要で、辞めたらまた採用するを繰り返し、会社内に人材は育ちません。

会社の従業員が増えてくれば、ミッション、ビジョンに加え、全従業員の行動・考え方のベクトルを合わせる必要があります。つまり、その会社の社員としての行動指針を定めて、行動指針通りに徹底して行動してもらう必要が出てくるのです。これをクレドとかバリューとか表現されます。

ミッション、ビジョン、バリューが会社内で醸成されていき、それらに加えて、適切な戦略を打ち出し、現場で最適な戦術を実行して、経営目標を達成していく。経営目標は経営目的を成就させるための途中のマイルストーンです。継続的に経営目標を達成していくうちに、最終的に経営の目的を成就できるようになると思います。

クライアント先の社長には、半年ぐらいはミッション、ビジョンを言語化することに悩んでください、頭の汗をかいて下さいとお願いしています。いい経営理念が設定されることを楽しみにしています。

今日はここまでにしておきます。

最後までお読み頂いて、ありがとうございました。