みなさん、こんにちは。株式会社Cozy Consulting 代取の坂口です。
今回が、第66回目のコラムになります。
第66話は、「9月は銀行調達しやすい月です」いう話です。
弊社のクライアント企業から、「銀行借入が調達しやすい時期はあるのか?」という質問を頂きました。「いい質問ですね!」と返して、以下のようにお答えした次第です。
銀行も営利企業です。そのため貸出増強に特に力をいれなければならない月があります。
9月、12月、3月が特に貸出増強を図る必要があります。貸出金は末残目標と平残目標の2本立てとなっており、最低限末残目標は達成を求められます。そのため、末残目標を達成を行おうとする月が先述した月なのです。
大口の貸出で、9月、12月、3月に実行を行うために2~3月前から貸金情報の取得に注力します。不動産ビジネスの開発資金はその貸出の対象として、ボリュームが図れて、ある程度期間が短く、相応に金利が取れるので、各銀行必死になって情報を取得します。
粗々の情報で担保評価を先行し、早めに貸出稟議の前の「内伺い」と言う形で、審査部とコミュニケーションを取ります。内伺いの承認を得ていれば、その後の正式稟議は非常に楽になり、内伺い以降に条件面で変更になったところだけ修正すればよいのです。
内伺いの承認を取り付けられれば、お客様にある程度の融資の見通しを説明できますので、お客様にとっても大口の仕入れの実現に力が入るわけです。融資予約ととられないように、銀行は言葉を選びながらも、ある程度の融資の見通しを説明できます。
9月に入りました。銀行の大口の融資検討は8月に入ったらすぐに行い、この時期は審査部と現場が何とか取り上げできないか、密に意見交換をしている時期と思います。
大口の融資を銀行に申し込むには絶好のチャンスの時期ですので、この時期を逃さず、取引銀行相談してみてはいかがでしょうか?
思わぬ大口の仕入れ資金借入が実現するかもしれません。一度、大口借入を受ければそこまでの金額的なクレジットラインを銀行は設定してくれたことになりますので、事後の借入も楽になります。
銀行の貸出は、商売で実行しています。金額ボリュームも金利も手数料も欲しいわけであり、この時期に借りやすくなるのであれば、その時期を逃さず不動産ビジネスにつなげてください。
今日はここまでにしておきます。
最後までお読み頂いて、ありがとうございました。